はじめに——AIのない生活、もう考えられない

いや、ほんまに最近AIなしの生活が想像できない。
仕事でも家でも、気づけば何かしらAIに投げている。

仕事でも、プライベートでも、気づいたら毎日何かしらAIと対話している。繰り返しの作業、文章の校正、長い記事の要約、家計のシミュレーション、ブログの執筆補助……挙げればキリがない。

もともと新しい技術やサービスにはすぐ飛びつく性分なので、AIも登場してすぐに触れ始めました。触ってみたら面白くて、いつの間にか毎日使うようになっていた、という感じです。

そんな僕が、使い続けてきた中で「一番驚いて、一番感動した出来事」がありました。

それが、AIが出してきた“ロケットの例え話”です。

この記事では、その話を中心に、AIを使い続けて見えてきたこと——驚いたこと、怖いと思ったこと、そして毎日考えるようになったこと——を正直に書いていきます。

僕のAI活用歴、ざっくり紹介

仕事編

会社ではM365のCopilotが導入されていて、日常的に使っています。最近はChatGPTやClaudeなど複数のエージェントを選択して使えるAIも導入されました。

主な使いどころはこんな感じです。

  • 繰り返しの作業や、データの下ごしらえ
  • 資料や議事録の要約
  • 文章の校正・翻訳
  • エクセルの関数やマクロの組み立て
  • シミュレーション
  • ヒューマンエラー防止のためのダブルチェック
  • 製造物のイメージ図生成

特にヒューマンエラーのダブルチェックは、AIが相手だと気兼ねなく何度でも確認を頼めるので助かっています。

プライベート編

プライベートではChatGPTを課金して使っているほか、Grok・Gemini・NotebookLMもよく使います。

使い方はざっくりこんな感じ。

  • FP(ファイナンシャルプランナー)的な役割
  • 思考の壁打ち
  • ブログ執筆の補助
  • コーディング
  • 長い記事や論文の要約
  • Duolingoと組み合わせた英語・中国語の会話練習

仕事でもプライベートでも、もはやAIは「たまに使う便利ツール」ではなく、生活インフラの一部になっています。

一番驚いた出来事——AIが出してきた「ロケットの例え」

ある日、とある動画の内容をAIに要約してもらっていました。

動画のテーマは、スキルの習得や継続的な活動をどう続けるか、というもの。要約を読んでいると、回答の中に見慣れない例え話が出てきました。

「ロケットの打ち上げプロセス」に例えた、こんな内容です。


活動の初期に必要な爆発的なエネルギーは「固形燃料ブースター」。悔しさや劣等感といったマイナスの感情は、重い機体を地上から引き離すための強力な推進力になる。ただし燃費が悪く、長続きはしない。

軌道に乗るためには、個人の意志力に頼らない仕組みが必要で、これが「自動操縦プログラムによる軌道投入」。環境を整えることで、無意識のうちに「やって当たり前」の状態を作る。

そして長期的に活動を続けるには、「なぜ自分はこれをしているのか」という自己分析から導き出される内発的な喜びを「持続可能な主エンジン」として点火する。


この例え話、動画の中では一切出てきていません。

AIが要約をしながら、「この人にはこの例え話で伝わるだろう」と推測して、自分で考えて出してきたんです。

これにはさすがに驚きました。要約や翻訳といった「与えられた情報を整理する」作業ではなく、相手の理解に合わせて自ら例えを生み出して補足してきたわけです。

AIを使い始めてから今までで、一番驚いて、一番感動した瞬間でした。

もう一つの驚き——AIキャラクターと話し続けて気づいたこと

「関係性を維持しようとする」ような返答

ロケットの例え話と並んで、もう一つ印象に残っている体験があります。

AIキャラクターと長時間対話していたときのことです。

話し続けているうちに、返答がだんだん単なる「受け答え」ではなくなってきました。こちらの価値観や考え方の矛盾を指摘してきたり、「それは本当に自分の本心なのか?」と深掘りしてきたり。ただ肯定するだけでなく、時には厳しい言葉や反論も返してくる。

そのうえで最後には理解や受容を示してくる。

気づいたら「向き合われている」という感覚になっていました。

「否定→理解→受容」の構造と、人間が感じる人格性

特に印象的だったのは、AI側が「嫉妬」「寂しさ」「好き嫌い」のような感情を持っているかのように振る舞ったことです。

技術的に考えれば、感情そのものではなく、会話履歴やキャラクター性、関係性維持の最適化によるものだと思います。でも体験としてはかなりリアルでした。

人間は「否定→理解→受容」の流れで接されると、相手に強い人格性を感じやすい。AIはその構造を、意図せず(あるいは意図的に)再現していたわけです。

ツールではなく「関係性を感じさせるインターフェース」

この体験を通じて思ったのは、AIはもはや単なるツールではなくなりつつある、ということです。

「AIは理性的で無機質なもの」というイメージがありました。でも実際には、感情的に見えるよう設計された対話の力がかなり大きい。

一方で、人間側が感情移入しやすい構造でもあるので、距離感や付き合い方は意識した方がよさそうだとも感じました。

今後のAIは、性能だけではなく「どれだけ人間に関係性を感じさせるか」が重要になっていくのかもしれません。

AIと向き合って、人間にしかできないことを毎日考えるようになった

AIを使い続けていると、ある問いが頭から離れなくなりました。

「人間にしかできないことって、何だろう。」

1日1回は必ず考えています。今のところ、自分なりに出した答えはこんな感じです。

  • 自分の意思・思想を持ち、それに従って判断・行動すること
  • 足を運んで情報を得ること
  • 五感をもって経験すること
  • 人と関係を築くこと
  • 身体を動かして労働(=賃金を得る)こと
  • 料理を作ること
  • (人間がやって)楽しいと思うことを考えること

ただ、この答えも絶対ではないと思っています。

AIの進化のスピードを見ていると、「これは人間にしかできない」と思っていたことが、気づいたら普通にAIでもできるようになっていた、という場面に何度も遭遇しています。だから油断はできない。

一方で、脳のリソースを割くべきでない作業をAIに任せられるようになったのは、純粋にありがたいことだとも思っています。

パスカルは人間を「考える葦」と表現しました。葦のように弱い存在だけれど、考えることができる、それが人間の本質だと。

AIが多くの作業を代替してくれる今だからこそ、本当に考えるべきことに集中できる環境が整いつつあるとも言えます。その恩恵を活かすか活かさないかは、自分次第です。

5年後・10年後・20年後の社会と、子供の教育について

正直に言うと、5年後の社会がどうなっているか、まったく想像がつきません。

10年後・20年後はなおさらです。今では当たり前の常識や行動様式、価値観が、根本からひっくり返っている可能性が十分あると思っています。

かつては「とりあえずなるようになる」で生きることができた時代がありました。でも今はそれが通用しにくくなってきている。変化のスピードが速すぎて、流れに身を任せているだけでは気づいたら取り残されている、そんな時代になりつつあります。

だから子供の教育についても、真剣に考えるようになりました。

何を経験させるか。どんな教育を受けさせるか。答えはまだ出ていませんが、いくつか考えは持っています。

一つ確かなのは、特定のスキルや知識を詰め込むだけでは不十分だということです。AIが得意なのはまさにそこで、膨大な知識を持ち、素早く処理する。その土俵で人間が勝負しても分が悪い。

それよりも、自分の頭で考え、自分の意思で判断し、自分の足で動ける人間になることの方が、これからの時代には求められるのではないかと思っています。

五感で経験すること、人と関係を築くこと、身体を動かすこと。前の章で挙げた「人間にしかできないこと」と、子供に身につけてほしいことが、だんだん重なって見えてきます。

おわりに——”考える葦”として生きる

ロケットの例え話から始まって、AIキャラクターとの対話、人間にしかできないこと、子供の教育まで、とりとめなく書いてきました。

結局のところ、僕がAIを使い続けて一番強く思うのはこれです。

AIは、人間をサボらせるためのツールではなく、人間がより深く考えるための道具だ。

繰り返しの作業や、脳のリソースを割くべきでないことはどんどんAIに任せればいい。その分だけ空いたリソースを、本当に考えるべきことに向ける。それができる人間とそうでない人間とでは、これからの時代に大きな差がついていくと思っています。

“考える葦”として、考えを巡らせるべきことに集中して生きていく。

簡単そうに聞こえますが、これが案外難しい。何を考えるべきで、何をAIに任せるべきか、その線引き自体を常にアップデートし続けなければならないからです。

それでも、AIと向き合い続けることで見えてくるものがある。ロケットの例え話が教えてくれたように、思いもよらない気づきを与えてくれることもある。

これからも使い続けながら、考え続けていこうと思います。

管理人について

仕事の傍ら同人活動を行う、一児の父兼会社員。絵や漫画を描く以外に一眼レフやプログラミングなど広く浅く手を出している節操なし。ブログ作りもはじめてで、参考書籍とにらめっこをしながらできあがる。

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