この記事を読む前に

私は皆さんにも同人活動の面白さを知ってもらい楽しさを共有したいと思っています。そのためにこのブログをはじめました。しかしこればかりはハッキリ書いておかないといけないと思います。

会社の外でお金を得ることには、それなりの責任を負わなければいけません。
あなたの会社が就業規則で副業を認めて居ない場合、同人活動をするのはそれなりのリスクを伴います。

「同人で一儲けしてみるか~」といった儲けることだけを考えている方には、同人活動はおすすめできません。

よっぽどのスキルが無いと、はじめのうちは赤字なことが殆どです。

「同人活動がしたい」「自分の創作を他人に見てもらいたい」という方はぜひ続きを読んでください。

あなたの同人活動を手助けする為の話をこれから綴っていきます。


就業規則

同人活動をして利益を得た場合、その利益は基本的に「雑所得」という扱いになります。
これは会社員であれ何であれ基本的には同じです。しかし会社員にとって雑所得はちょっと厄介なものなのです。

会社員であるということは、あなたは会社の従業員です。何を当たり前のことをと思うでしょうがこれが一番厄介で、今回の話の重要なポイントです。

普段働いている分には気にすることが無いと思いますが、従業員は「就業規則」に従わなければいけません。一部企業では副業を認める傾向にありますが、実際まだ多くの企業では副業を許可していません。
お金を得ている以上、同人活動も副業と会社が判断する場合があります。

労働に関するルールの効力の強さは大まかに

労働基準法(労基法)>労働協約>就業規則(従業員と会社の契約)

となりますが、就業規則は労基法は労働協約に基づいてつくられているので、

「法律で副業は禁止されていないから!」

と言っても副業を行った場合は、良くて人事考課が下がる、最悪の場合は懲戒処分でしょう。違法じゃないけど契約違反、という状態なので……

※それでも誰もが従わなければいけないのは労働基準法です。本来は副業を咎められることはないということは頭に入れておいてください。

しかし充分対策をしていれば会社に同人活動を知られる可能性をグンと下げることができます。

それが証拠に、私はいまだに会社にバレていません(笑)
しかしいつバレても良いように準備はしています。最悪の事態も想定した準備もしています。
同人活動に限らず、物事は充分な準備をしてから行動をするのが懸命です。


4つの約束「かまめし」

会社員が同人活動をする上で守っていただきたい4つの約束があります。

「かまめし」です。

同人活動4つの約束
か:管理を怠らない
ま:マメに記録する
め:面倒がらない
し:(周りの人に)喋らない

なぜこの「かまめし」が必要なのか。

【か】管理を怠らない

管理するものはいくつかあります。
・現金
・在庫
・帳簿
・領収証

言わずもがな同人活動をするには、ある程度のお金がかかります。

材料費や印刷費、委託料や交通費、インターネットの通信費…
これらは全部経費です。確定申告をする場合に経費がいくらかかったかを申告する必要があります。また、もし税務調査が入った場合に「これが経費です」と税務署に証明するために領収証やレシートを7年間保管しておかなければいけません。これは確定申告をする人の義務となっています。
(これについては確定申告の解説記事で詳しく書きます)

もちろん出金だけでなく、入金もあります。
即売会の売上、通信販売やコミッションの売上、ファンティアやFANBOXなどクリエイター支援サイトの売上…

同人誌やオリジナルグッズ、ゲームや音楽をCD-Rなどに焼いて頒布すると、完売した場合でなければ必ず在庫が発生します。在庫の管理を怠ると、年末に棚卸しをした際に数が合わなくなり2月の確定申告の時に苦労します。

入出金や在庫の管理はしっかりと行いましょう。

【ま】マメに記録する

記録は非常に重要です。人間の記憶というのはとても当てになりません。
「覚えてるから大丈夫」と記録を怠ると後でめちゃくちゃ困ることになります。

同人誌即売会を例に挙げてみましょう。
即売会にサークル参加する場合、即売会の運営に見本誌として頒布する同人誌を1冊提出しなければいけません。お金と引き替えに同人誌を渡すわけではないので、記録しておかないと後で金額が合わなくなります。

ブースの設営をしていると知り合いの同人作家のAさんが挨拶に来ました。その際にお互いの同人誌新刊を交換したとします。これもお金と引き替えでは無いので記録しておかないといけません。あとでメモしておこう、とAさんが去った後設営を続けていると同人作家のBさんとCさんも来て……

開会後同人誌を順調に頒布していると、ツイッターで仲の良い人が来たので少しおしゃべりしていました。その間にも数冊同人誌を頒布しました。その時の売上の記録を後回しにしているうちにまたお客さんが来て……

即売会が終わってから売上金額と在庫を照らしてみると数冊分合わない……

なぐり書きでもいいからメモをしておけばこのようなことにはなりません。

※即売会での売上の記録に便利なものに「pixivPAY」というアプリがあります。流行りのQRコードを使うキャッシュレス決済アプリですが、参加する即売会であなたがキャッシュレス決済を導入しない場合でも、レジとして使えます。
事前に頒布するアイテムの画像と金額、そして在庫数を設定すれば、
当日はアイテムを選んで頒布する数量を入力するだけ。その操作だけで売上と在庫管理の両方が簡単に出来てとても便利です。サークル参加の際はぜひダウンロードして使ってみてください。
※pixivPAYは2020年12月1日にサービスが終了

【め】面倒がらない

前述の「管理を怠らない」「マメに記録する」を面倒がらずに行うことは基本中の基本と言えるでしょう。同人活動に限らずお金を扱う上で非常に重要なことです。
またお金の管理だけではありません。SNSでの宣伝することなども面倒がらずにしましょう。即売会での頒布数は事前の宣伝で大きく変わります。

【し】(周りの人に)喋らない

「SNSで宣伝しろというのと矛盾するじゃないか!」と思うかも知れませんが、これは自分の周りの人、職場の人や同人活動をしていない友人などのことです。

副業を認めている、あるいは理解のある会社なら良いですが、現状そうでない会社がほとんどです。あなたの身の回りで同人活動していると公言している人はいますか?滅多に居ないと思います。もしかすると職場の同僚や上司の中に同人作家やコスプレイヤーが居るかも知れませんが、そういう人たちは大概公言していません。

ただでも同人活動している人は珍しいのに、ましてやそれで収入を得ているとなれば、妬ましく思う人も居るかもしれません。 (それが赤字寸前の弱小サークルであっても、他人はそんなこと知りません)
人間嫉妬深いものです。お金が絡むと余計にややこしくなります。
同人活動をしていることは職場やリアルの知り合いも知っているSNSアカウントで公言することはやめましょう。

またこれも確定申告の解説記事で説明しますが、 書類の不備や記述のミスにより会社に知られてしまうことがあります。(厳密に言うと、会社の給料以外の収入があることが発覚する)
税務署へ提出書類はよく確認するようにしましょう。


今回は税金などの詳しい説明ではありませんでしたが、会社員が同人活動をする上で守っていただきたい約束についてお話しました。
次回以降の記事では確定申告やそれに付随する様々なことを解説していきます。

※この『同人活動とお金の話』は、専門書籍や専門ウェブサイトの情報に基づいて作製していますが、お住まいの地域の取り決めや法改正等により記事内容と異なる場合があります。必ず各自で最新の情報を確認してください。
※お勤め先によっては同人活動を副業と判断する場合があります。
※副業を行って良いかどうかは、各自お勤め先の就業規則を必ず確認してください。

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管理人について

仕事の傍ら同人活動を行う会社員。絵や漫画を描く以外に一眼レフやプログラミングなど広く浅く手を出している節操なし。会社員の同人活動にまつわる税金の情報があまり無く、情報収集ながらブログにまとめ始める。ブログ作りもはじめてで、参考書籍とにらめっこをしながらできあがる。

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